この記事の内容は、6/1(土)、特別プログラム最終回の報告になります。
ブログ更新が遅れまして申し訳ございません。 

6/1(土)の上映も無事に終了いたしました。ご来場頂いた皆様、まことに有難うございました。
はやいもので、今回で五日目を迎えた当上映会、開催期間は残り1日となりました。
日付ですと、本日が最終日です。見逃したプログラムはございませんか?
 
では、和田 敏克先生による特別プログラム最終回の様子をご紹介します。
ゲストには、古川 タクさん(アニメーション作家)、こづつみPONさん(アニメーション演出家)、保田 克史さん(アニメーション作家)をおむかえしました。
今回も記事作成は、同期の内藤になります。
 (お世話になっている先生方がたくさん登場して身が引き締まったという内藤くん。ブログの原稿をお願いしたら昨日とは違う文体になっていました。おもしろいのでそのまま掲載します。)



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 ANIZO2013で5日に渡って行われた特別プログラムも今日で最終回です。
最後は『歴代非常勤オムニバス授業特集』と題し、和田敏克先生がお話しました。
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造形大学のアニメーション専攻には、オムニバス方式で様々な先生をお呼びして教えて頂く授業があります。1人の先生が担当するのは4回から7回ほどで、授業は2~3年生に向けてひらかれています。
今日の特別プログラムでは、そのオムニバス授業に焦点を当てた内容でした。
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ゲストとして左から、保田克史先生、小堤PON先生、古川タク先生がいらっしゃいました。

古川先生は、アニメーション専攻の教授である森先生からの熱意を受けてこの授業を引き受けられたそうです。
でも10年前から未だに「先生」と自分に付くことに違和感を感じているとか。
小堤先生は森先生から「(授業内容は)何をやってもいいよ」とのことで、
1年次から10年間試行錯誤を経て、授業の内容も少しずつ変わっていってるそうです。
また保田先生は造形大学のこの授業はやらないといけないことが決められてないので自由だと話し、
年度ごとに授業内容を丸々変えているそうです。

「先生として考えることが多いですよね」と和田先生。
先生の時は、朝に大事な話をするよね!早く来てる子が損しないようにですよね。そうですよね、と笑いあう。
遅刻しないほうが得だよ!とのこと。
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ここで今までのオムニバス授業を担当された先生方の作品が流れます。
音楽をモチーフにアニメーションを作る課題。
毛糸でアニメーションを作る課題。
絵本のように製本してパラパラ漫画を作る課題。
有名監督から映像の設計図である絵コンテを添削してもらう課題。
ひたすら作画、作画、作画で先生が添削をする課題。
アニメーションではなく実写映像を作る課題。
身体表現としてパントマイムを実践する授業。

このように先生によって授業が多彩でとても自由度が高いことがこのオムニバス授業の特徴です。

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そして最後にゲストの3人がオムニバス授業での目標を話します。
卒業制作で悩む生徒が多いなか、その手助けが出来ないかとして、1,2年生で培ったスキルを使って、
今度は「自分のやりたいをぶつける」「自分のスタイルを確立させること」を考えて授業をしていると説明します。
それがその後につながるからとして「(作品として)残るものがあるといいな」と保田先生が語りかけます。
小堤先生は後半、生徒たちにも向けて、
好きなもを作る”場”をオムニバス授業では用意してあるので、自分の「好き」に気づいて、
それをタネに作品を作って欲しいと熱く語りかけました。
「その通り!」と古川先生が切り出し、2年間もやったら技術は身についてると話しました。

こうして最後の特別プログラムも拍手のなか終わりました。

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 (今回のゲストの先生方です。どうもありがとうございました!)
 

オムニバス授業が「実践授業」と区分されるゆえんは、まさに今までの経験を元に、
自分ならではの作品を見つけて「生み出す」のを実践する授業内容にあるのだと、筆者は強く感じました。

(文・写真撮影:2年 内藤)
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この最終回だけでなく、連日の講演は、私たち学生にとってアニメーションについて学ぶとはどういうことか、自分はどんな学生でいたいか、などを深く考える良い機会になったと思います。
ご覧になれた皆様はいかがでしたでしょうか。

 スペシャルなこの企画は、残念ながら今回をもって最終回でしたが、上映会はもう1日続きます!
見逃したプログラムございませんか?とうとう最終日です。 

実行委員一同、皆様のおこしを心よりお待ちしております。

 (更新:2年 杉浦)